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平成22年度全日本最終戦

 とにかく凄まじい気力のぶつかり合いでした。

 小学生の女の子がここまで集中力を発揮できたことに感激し、UKIUKI、ビッキーズ両選手の表情を見ているだけで震えが止まりませんでした。

 この決勝戦までのビッキーズの戦いをずっと追っていたが、一戦ごとにその強さは増してきて、攻守走ともにハイレベルであると感じていた。
 正直、ひまわり戦を横目でちょっと見たが、ビッキーズとだけはしたくないと感じていた。それ程完成度が高かった。今年の1月、5月と試合させていただいたが、違うチームのようだった。

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 さて、N監督に頬をなでられながら「とうとうできるね。凄いゲームをしようね」と声をかけられ、気合が入り気持ちにスイッチが入った。

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 一人ひとり名前を呼ばれて、声だけは負けないと大声で「頑張りま~す!」

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 さあ、試合開始!
 ビッキーズがいつも後攻を選んでいるので、先攻を選んでいるが後攻にしようか悩んだ。しかし、あまりいつもと違うことはやめようと先攻を取る。

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 この投手は、精密機械のようだ。
 アウトコースの制球は抜群。淡々と投げ込んでくる。

 今だから言えるが、UN18、27、25の3人はアウトコースが大好きで、左打線は苦手にしていた。
 打順を組み替えるか悩んで結局替えなかった。これが、ウイークポイントとなる。
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 試合をちらっと見ていたらアウトコース真っ直ぐばかりだと思っていたらとんでもなかった。
 きっと先週のびわこオープンや、勝負が決まってからの今大会では偵察隊に隠していたではないか。
 この膝元から沈む球は素晴らしい。

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 ここまで崩されるチェンジアップを持っていた。見たことが無かったのに・・・
 初回から、アウトコースの真っ直ぐ、ドロップ、チェンジアップに翻弄される。これは簡単に点は取れない。

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 今大会投打に調子が上がらない。
 決勝戦の先発はギリギリまで迷った。

 春に準々決勝から投げていて大舞台を経験していることで先発に起用。
 我が娘であるが、本番に強いようである。それまでとは見違えるようなピッチングだった。
 得意のドロップと2種類のチェンジアップとライズが思うように決まる。

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 守備も盛り立てる。
 リズムが良く、ビッキーズ打線が術中にはまっているのがわかった。

 やはり、守備力は絶対的に必要だった。
 ウチの守備陣に惚れ惚れした。

 難しい当りを難なく捌く内野陣。どんなフライでも地面に落とさない外野陣。
 これは、練習を頑張ったのと集中力のおかげ。胸が熱くなった。

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 大きなポイント。
 2回。先頭のUN27のときに4番打者でちょっと意識したか、投手はギリギリをつくも球審はボールのコール。打者は、打つ気満々で待てのサイン。
 ホントのギリギリを「遠い!」と打者が叫んで四球を選ぶ。

 よし!ノーアウト1塁。
 そして、今大会絶好調の5番6番打者。

 6番打者のUN25はアウトコースを右中間の最深部まで持っていく力がある。送るか?叩くか?

 初球ボール。これで色気が出てしまう。きっと私に色気を出させるために相手バッテリーはボールから入ったのかも?
 「次走ってくるで」監督から捕手に指示が出る。これはチャンスと待てのサインを出して、一塁コーチボックスからランナーに耳打ちをする。打者にはいつも触っている場所と違う場所を触ってサインを出す。
 外にウエスト。「よし!」2ボールになって更に色気が出る。
 相手投手は、本来は精密機械。唯一置きにくるチャンス。打たそうかって思った一方で、四球にならないかなあなんて思ってしまい待てのサイン。弱気が出た。
 アウトコースの出し入れで2-3となる。

 そしてランエンドヒットのサインを出す。
 当然のように読まれており、インコースにドロップを投げられ三振ゲッツー。
 次打者のUN25はヒットを放つ。送りか、0-2から叩かせるべきだった。

 最悪の采配だった。

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 下位打線は調子が良かったが、正面や相手守備陣の好捕もありヒットは出ない。
 こう着状態が続く。

 お互い守備が良いので緊迫感で胸が苦しくなってくる。
 雰囲気を伝えられないが、お互い凄まじい集中力。
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 6回表 願っても無いチャンスが。
 勝敗の鍵を握るプレーがあった。

 先頭の1番打者が、高速のゴロで右中間を破って三塁打とする。

 無死三塁。これ以上無い絶好のチャンス。
 6回だから先制点を取れば相手は焦るはず。

 ここで、打者は2番打者。ランナーは非常にうまいから、叩けのサイン。
 初球、アウトコースいっぱいで高さはベルト付近を見逃す。

 これではアウトコースは打てない。次も見逃して三振の可能性もある。
 次打者は、三番打者。焦ってしまうかもしれない。なんとしてもこの選手で得点したい。

 次のサインは、セフティースクイズ。
 走者はスタートを切って、良いところに転がったらそのまま突入。打球が転がりすぎたり、捕手前や投手前なら本塁に行くぞと見せかけて儀投をさせてオールセーフにさせる。というサイン。

 投手は当然のようにアウトコース。バントはし易い。
 ただ、三塁手はアウトコースだから三塁前だと読んでいる。

 案の定三塁手の前にボールは転がる。
 判断の良いランナーは、三塁手をかまいながら時間を作らす。

 三塁手は、チラッとランナーを見て一塁に儀投。それは当然想定済みで引っかからない。
 三塁手もランナーが引っかからないのは分かっていて、振り向きもせずに一塁方向にステップ。

 また儀投!

 ランナーは、最初本塁に行く気が無かったのに、三塁手がランナーに本塁に行く気にさせるための囮のプレー。

 頭が真っ白になった。そこに打者走者が二塁に向かって走って行きダブルプレー。

 ああっ!

 もし、一度目の儀投で、ランナーが本塁に突入していたら、セーフだったはず。
 ビッキーズ三塁手は、そこまで考えていたのだ。

 超スーパープレーだっ!

 2死ランナーなしで3番打者はレフト前にクリーンヒット。監督が中軸を信用していない。
 これも采配ミス。

 そして、迎えた6回裏。
 この回が始まるときに、継投するかが頭をよぎった。
 UN10が握力が無くなってきたように制球力が無くなってきた。

 打順は、2番打者から。
 4番打者がドロップを打ちあぐねていたので続投にする。

 先頭の2番打者は普通の三塁ゴロ。
 あっ!打球が大きく弾むイレギュラーヒット。

 いや~な雰囲気で今大会岸和田戦と宇和島戦で特大のセンターオーバーを放っている3番打者。
 2-3から粘られて四球。無死1,2塁で4番打者。

 ドロップが苦手と分かっていながら、初球にアウトコースギリギリの真っ直ぐを投げさす。
 リーチが長い打者はそれを難なく右中間に運ぶ。

 これで、ジ・エンドでした。

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 この涙は、素晴らしい涙でした。

 選手に大声で、「君達は素晴らしい!凄い!ありがとう!」と泣きながら叫んでいました。

 試合後、相手監督からも、「こんな試合は覚えが無い。凄い試合だったね」と声を掛けていただき、力が抜けました。

 点差こそ4-0であったが、素晴らしい試合だったと思う。
 選手には勝たせてあげたかったが、つきなみだけど神様が次の挑戦権を与えてくれたのだと思う。


 ひとつのほころびも許されない。


 その中で6回までほころびが無かった両チーム選手。

 手前味噌かもしれないが、小学生女子でここまでの試合が出来たこと。それも全国の決勝戦で。

 ここまで頑張った選手に感謝します。
 この子達のこの試合での心の成長は計り知れない。

 普通の小学生では体験できない。集中力とともに強い心を手に入れたはずだ。

 ソフトボール競技は素晴らしいと改めて感じた。

 
 しかし嬉しい反面、ちょっと悔しい・・・・

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 全国2位です。胸を張っていいんだよ。
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